未来省
The Ministry for the Future

未来省

キム・スタンリー・ロビンスン 著

坂村 健 解説

瀬尾 具実子 訳

山田 純 科学・経済監修

定価 3,300円(本体 3,000円+税)

ISBN 978-4-89362-408-6

四六判 並製

600頁

2023年9月19日 発売

 

2025年 国連に通称「未来省」が設立された――
未曾有の大熱波で2000万人が犠牲に……
新しい経済メカニズムとテクノロジーで沸騰化する地球を救えるのか?
――この物語の本当の結末は、私たち次第だ。

変容する世界を多角的に描く近未来小説。


正誤表


書籍版

定価 3,300円
(本体 3,000円+税)

電子書店版

定価 3,135円
(本体 2,850円+税)


  • 内容紹介
  • 海外の書評


『未来省』特設ページ



――人類vs気候変動 闘いの30年未来記――


インドを未曾有の大熱波が襲い、2000万人の犠牲者を出す。
喫緊の課題である気候変動に取り組むため国連に組織された、通称「未来省」のトップに就任したメアリー・マーフィー。
つぎつぎと起こる地球温暖化の深刻な事態に対し、地球工学(ジオエンジニアリング)、自然環境対策、デジタル通貨、経済政策、政治交渉……ありとあらゆる技術、政策を総動員。人類の存亡をかけ果敢に立ち向かっていく。
現代から2050年代までの気候危機をめぐる近未来SF小説。


「気候変動に立ち向かう新たな試み、そして未来を左右する人々の理性と選択についての問いかけ── そのすべてが詰まった本」坂村 健東京大学名誉教授



著者:キム・スタンリー・ロビンスン(Kim Stanley Robinson)
1952年アメリカ生まれ。現代アメリカを代表するSF作家の一人。
特に〈火星三部作〉で知られ、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞などを複数回受賞。気候変動、環境問題をテーマにした作品に『2312』『New York 2140』がある。
本書刊行後も気候変動問題に関して積極的な発信を続け、2021年開催のCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)ではパネルセッションに招かれ発言している。
スイス・チューリッヒ滞在を経て、現在、アメリカ・カリフォルニア州在住。


解説:坂村 健(さかむら けん)
電脳建築家、INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長・教授、工学博士、同cHUB(学術実業連携機構)機構長、東京大学名誉教授。
オープンなコンピュータアーキテクチャTRONを構築。家電製品、車のエンジン制御、宇宙機の制御などに世界中で多数使われている。
IEEE Life Fellow、IEEE Golden Core Member。
2003年紫綬褒章、2006年日本学士院賞、2015年ITU150 Award、2023年IEEE Masaru Ibuka Consumer Technology Award受賞。2023年TRONリアルタイムOSがIEEE Milestone認定。


訳者:瀬尾 具実子(せお くみこ)
英日翻訳者。実務翻訳と並行して、ミステリやSF作品の出版翻訳も手掛ける。
ブログ「つぎはコレ読みたい ~積ん読は積ん徳なり~」更新中。


科学・経済監修:山田 純(やまだ じゅん)
INIAD cHUB(東洋大学情報連携学部 学術実業連携機構)副機構長、INIAD客員教授。

海外でも高い評価を得ています。(敬称略。一部引用)


バラク・オバマ(米元大統領)
  • 「今年(2020年)のお気に入り本」の1冊

ビル・ゲイツ(Microsoft 共同創業者)
  • 2022年夏に読むべき本5冊のうちの1冊
  • 「私は昨年、多くの人々にこの小説を読むべきだと言われた。そこで手に取ってみると、とてもすばらしい内容だった。物語はとても複雑で要約するのは難しいが、ロビンスンは刺激的で魅力的な物語を提示している。ここには、今後何十年にもわたり有効な地球規模の魅力的なアイデアと人物たちで満ちあふれている」
    「The Ministry for the Future は最高の読み物だ。ロビンスンは、この危機の緊急性を斬新な方法で提示することで、読者に何かできるはずだという希望を抱かせる小説を書いた。私たちの地球の物語の次の章は今もなお書かれていて、結末は私たち次第なのだ」

New Yorker誌
  • 「見事だ」

Times誌
  • 「傑作」

Guardian紙
  • 「冷静で先見性のある楽観主義」

ジョナサン・レセム(小説家・エッセイスト)
  • 「今まで読んだSFノンフィクション小説の中で最高傑作」

エズラ・クライン(ジャーナリスト、ニュースサイトVox共同設立者)
  • 「もし私が各国の政治家や国民に今年1冊だけ本を読んでもらえるとしたら、それはキム・スタンリー・ロビンスンの『The Ministry for the Future』だ」

Publishers Weekly誌(高評価レビュー)
  • 「ベストセラー作家のロビンスンが再び気候変動に正面から取り組み、崩壊へと向かう近未来の地球を、勇気と人間味あふれる視点で描いた作品。ロビンスンは、環境危機と地球工学プロジェクトの現実的な詳細を見事に統合し、災害に直面しても協力し合える人類の能力を広範囲かつ楽観的に描いている。この心のこもったハードSF作品は、地球の未来を憂うすべての人々にとって必読の書である」

TED.com
  • 「現代における最大の難題を克服するために、私たちがどのように団結できるのかについて、刺激的なビジョンを提示している小説」

The New York Review of Books
  • 「ロビンスンの読者はすでに多くいるが、この本が広く読まれて、彼の読者がさらに桁違いに増えることを期待したい。なぜなら、彼の作品の本質は想像力を刺激することにあるのだから」

Bloomberg Green
  • 「先見の明があるSF作家 キム・スタンリー・ロビンスンは、量的緩和によって惑星の破滅を回避する方法を提唱している」

Booklist(高評価レビュー)
  • 「私たちの地球が直面する課題について、その広大な規模だけでなく、人間の個々の親密な瞬間も含めて、息を呑むような光景を表現している」

New Scientist(科学技術誌)
  • 「フィクションというより、私たちの未来を覗き見しているように感じられる、深みのある現実世界」

SciFiNow(SF、ホラー、ファンタジー小説サイト)
  • 「ロビンスンは、登場人物たちと物語の流れをシームレスに結合している。この上ないほど楽しい読書体験」

STARBURST(SF小説サイト)
  • 「ロビンスンの文章は、彼の書くパラグラフのどれもが、この本を原作とする映画に登場するのではないかと想像させるほど刺激的なものだ。思慮深くて、革新的、読み出したらやめられない本」

Locus(SF、ファンタジー小説サイト)
  • 「『The Ministry for the Future』は、まるでゴングを打つ木槌のように、1年を通して反響している。恐ろしく、容赦がないが、最終的には希望を抱かせる。ロビンスンは私の生涯におけるSF作家であり、これは彼の最高傑作の一つである。私の今年の一冊だ」

Polygon(Best of the Year)(インターネットカルチャーサイト)
  • 「今年、私に大きな衝撃を与えた本がキム・スタンリー・ロビンスンの『The Ministry for the Future』だった。それは、気候変動、そして、手遅れになる前に流れを変えようとする人類の努力を描いた壮大な叙事詩だ」


著者のキム・スタンリー・ロビンスンへの高い評価も届いています。


the Village Voice紙
  • 「ロビンスンは、SF(スペキュレイティブ・フィクション)界の偉大なヒューマニストとしての自身の地位を確立した」

Guardian紙
  • 「ジャンルを問わず、世界で最も優れた現役小説家の一人」

New York Times紙
  • 「これからのSFのスタンダードとなる作家を一人選ぶとしたら、キム・スタンリー・ロビンスンになるだろう」

ゲイリー・K・ウルフ(Locus誌)
  • 「最高の環境小説家」

The New Yorker誌
  • 「キム・スタンリー・ロビンスンは、現存する最も偉大なSF作家の一人であると一般に認められている。私の考えでは、今日アメリカで活躍している最も重要な政治作家の一人でもある」

Newsweek誌
  • 「一冊の小説の中で、街全体の活気を表現することは不可能に近いが、キム・スタンリー・ロビンスンは、それ以上のことを見事に成し遂げた」

フランシス・サフォード(『The Ends of the Earth』著者)
  • 「現在のアメリカで最も優れた自然作家は、偶然にもSF作家でもあった」

ロバート・クリストガウ(And It Don't Stop主宰、the Village Voice紙の元編集者)
  • 「現存するアメリカ最高の小説家」

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