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2000年12月4日
 
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パーソナルメディア株式会社 営業本部
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Oracleで多漢字が使える
「超漢字/Oracleソリューション」を発表
 
13万字をサポートするBTRON仕様OSが
Oracleデータベースをサポート
 

総合パッケージソフトウェアメーカーのパーソナルメディア株式会社(代表取締役:泉名達也、本社:東京都品川区、電話:03-5702-7858、資本金1,000万円)は、日本オラクル株式会社(代表取締役社長:新宅正明、本社:東京都千代田区、電話:03-5213-6666)から発売中のデータベース管理システム「Oracle 8i」シリーズと多漢字BTRON仕様OS(※1)「超漢字2」との接続技術の開発に成功し、「超漢字/Oracleソリューション」として発表いたします。

パーソナルメディア株式会社では、日本オラクル株式会社との協力により、「Oracle 8i」シリーズの端末として接続可能な超漢字上のwebブラウザ「基本多漢字ブラウザ」を開発しました。このブラウザは、超漢字の扱う13万の文字のうち、JIS第1・第2水準に含まれない文字(JIS範囲外の文字)を、Oracle側で取り扱い可能な英数字と記号のみを使った文字列(※2)に変換する機能を持っており、この機能を活用してOracleの管理するデータベースサーバにJIS範囲外の文字を格納します。この技術を用いた多漢字データベースの構築手法が「超漢字/Oracleソリューション」です。

「超漢字/Oracleソリューション」により、DBMSの分野でトップシェアを誇るOracleに多漢字という付加価値を付けることが可能となります。多漢字の技術は、多数の人名用漢字を扱うべき電子政府向けのクライアント端末をはじめ、住民票や戸籍の管理システム、DMの管理システム、図書館情報端末、電子ブック端末などに今後大きな需要を見込める技術であり、「超漢字/Oracleソリューション」は多漢字を扱うデータベースシステムの実現に最適なソリューションを提供します。

また、Oracleを使った既存のデータベースシステムの追加あるいは置換用端末として、「超漢字/Oracleソリューション」を部分的に導入していくことも可能です(※3)。この方法であれば、既に実績のあるデータベースシステムをそのまま用いながら、多漢字も処理可能なシステムへと段階的に移行していくことができますので、データベースシステムの変更に伴うコストを最小限に抑えることができます。

「超漢字/Oracleソリューション」の発表に対しては、関係者の皆様より次のようなコメントを頂いております。

トロンプロジェクトリーダーである 東京大学 坂村 健 教授のコメント:

手書きの戸籍管理システムを使っていた時代には、正確な人名用漢字を扱えないといった問題はありませんでした。コンピュータ化により正確な字形を扱えなくなるという現状は本末転倒です。この問題の解決に向かうべく、トロンではあらゆる文字や漢字を扱える「TRONコード」という枠組みを定め、実際に13万の文字を扱える多漢字OSの開発を進めてきました。このたび発表された「超漢字/Oracleソリューション」は、我々が進めてきた多漢字OSの実用的なアプリケーションとして、極めて重要な意味をもつものだと思います。なぜなら、現実の戸籍管理システムをはじめ、多数の人名を扱うデータベースの多くが、既にOracleによって構築されているからです。「超漢字/Oracleソリューション」によりこれらのデータベースが多漢字をサポートすることは、今後、人名を扱うデータベースを構築する際の必要条件になってくるでしょう。

日本オラクル株式会社 製品マーケティング本部 執行役員 保科 実 様のコメント:

日本オラクル株式会社は、パーソナルメディア株式会社が提供する「超漢字/Oracleソリューション」の発表を歓迎いたします。
日本国内で多数の人名を扱うデータベースを構築する場合、正確な人名用漢字が出ないという問題は避けて通れません。
今回の「超漢字/Oracleソリューション」の発表は、特に公共分野における多漢字ソリューションの市場を拡大するものであり、日本オラクルとしても極めて意義深いものだと考えます。
今後日本オラクル株式会社では、パーソナルメディア株式会社に協力し、Oracleを利用した多漢字データベースシステムの構築を積極的に支援していく予定です。

「超漢字/Oracleソリューション」には、次のような製品形態があります。

(1) 超漢字/Oracle-端末パッケージ

端末用ソフトウェア(BTRON仕様OSを含む)のサイトライセンスと、Oracle接続に関するサポートサービスを含んだパッケージです。データベースの構築については、エンドユーザ様ご自身、あるいはエンドユーザ様の手配されたSI業者様で作業していただきます。また、端末側のハードウェア(PC/AT互換機)、データベースサーバ側のOSおよびハードウェア、データベース管理システム(Oracle)のソフトウェアは含みません。エンドユーザ様が本パッケージを直接ご購入いただく形態のほか、Oracleを用いて多漢字データベースシステムを構築されるSI業者様からご購入いただくケースもあります。

(2) 超漢字/Oracle-システムソリューション

「超漢字/Oracle-端末パッケージ」に加えて、エンドユーザ様の必要とされるデータベースの構築作業や、端末側のハードウェア、サーバ側のOSおよびハードウェア、DBMSのソフトウェア(Oracle)まで含んだ総合ソリューションです。データベースシステムの仕様や端末の台数などに応じて、個別にお見積りさせていただきます。お客様の手配されたSI業者様と協力して対応する形態も可能です。

なお、12月5日(火)より12月7日(木)まで東京・五反田の東京デザインセンターにて開催される「TRONSHOW2001」のパーソナルメディアのブースにおいて、「超漢字/Oracleソリューション」のご説明とデモンストレーションを行います。

【画面写真】

本システムの画面例はこちらです。

「超漢字/Oracleソリューション」の画面写真

【技術情報】

「超漢字/Oracleソリューション ―多漢字データベースシステム構成例―」

【参考情報】

◇「Oracle 8i」について

「Oracle 8i」はインターネット・コンピューティング時代のリレーショナル・データベースとして、数多くの実績を誇るデータベース管理システム(DBMS)です。「Oracle8i」の "i" は "internet" の "i" を表わしており、従来のデータベースの概念を越えたインターネット・プラットフォームへの進化を目指しています。「Oracle8i」は、インターネット・アプリケーションの開発や展開、インターネット・コンテンツの管理を通して、e-businessを実現させる強力で実用性のあるソリューションを提供します。

◇「超漢字2」について

「超漢字/Oracleソリューション」のベースとなる「超漢字2」は、150万字(※4)を収容可能な「TRONコード」を採用したBTRON仕様OSであり、ワープロソフト、表計算ソフト、データベースソフトなどのアプリケーションはもちろん、実身名(ファイル名)やかな漢字変換のようにOS自身の管理する部分まで含めて、全て(※5)の場面で134,567の文字を扱えるという世界初の画期的な機能を持っています。「超漢字2」は、「自分の名前を表わす漢字がパソコンで使えない」「苦労して作った外字が文字化けした」等といった漢字や文字に起因する問題の抜本的な解決を目指した、日本やアジア圏ならではのOSであり、戸籍管理やDM発送のように多数の人名を扱う業務、図書館の蔵書検索システム、国文学の研究者、海外在住の日本人や日本在住の留学生などを中心に、大きな注目を集めてまいりました。1999年11月に最初の「超漢字」を発売して以来、超漢字シリーズは1年間の累計で約15万本を出荷しています。

[注]

※1 OSとはオペレーティングシステムの略で、「基本ソフト」とも呼ばれます。その上でいろいろなアプリケーションを動かすための土台となるソフトウェアです。一方、BTRONとは、トロンプロジェクトの1つとしてパソコン向けに仕様設計されたOSであり、高性能かつコンパクト、ハイパーメディア機能(実身仮身モデル)、多漢字・多言語といった特長があります。なお、「超漢字/Oracleソリューション」において、端末側のOSはBTRONに限られますが、Oracleの動作するサーバー側のOSについては特に制約がなく、Linux, Windows NT など多様なOSが利用可能です。
※2 具体的には、文字「Z」のTRONコードの16進表記が "xxyyyy" の場合に、文字「Z」を "&Txxyyyy;" という文字列に展開して表現します。この形式の文字列を「テキスト形式TRONコード」と呼びます。たとえば、小平の「」(JIS補助漢字66区39点,TRONコードで1-E247)に対するテキスト形式TRONコードは、"&T21e247" となります。「基本多漢字ブラウザ」では、HTML文書中のテキスト形式TRONコードを実際の文字(JIS範囲外の文字)に直して表示します。逆に、「基本多漢字ブラウザ」からCGI画面のテキストエリアにJIS範囲外の文字を入力した場合には、その文字をテキスト形式TRONコードに変換して、Oracleのデータベースサーバに送信します。
※3 この場合、超漢字以外の既存の端末で直接多漢字を見ることはできませんが、多漢字を扱う端末と多漢字を扱わない端末を運用上分離できれば、現実的に有効なソリューリョンの1つとなります。なお、本システムでは原則として「Oracle 8i」シリーズを対象としていますが、他のバージョンのOracleとの接続に関してもご相談に応じます。
※4 TRONコードには150万字以上に拡張可能な枠組みも用意されており、事実上無限個の文字を扱うことができます。
※5 他OSとのファイル変換用ユーティリティなど一部のアプリケーションを除きます。

以上


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