「JBlend[TM] for T-Engine」アーリーアクセス版を発表プレスリリース

2002年10月15日東京

株式会社アプリックス
パーソナルメディア株式会社

ユビキタス時代のスーパー開発プラットフォーム「T-Engine」対応の
「JBlend^TM for T-Engine」アーリーアクセス版を発表

株式会社アプリックス(代表取締役会長兼社長:郡山龍、本社:東京、電話番号03-3207-6575、資本金11億2500万円)および、パーソナルメディア株式会社(代表取締役:泉名達也、本社:東京、電話番号03-5702-7858、資本金1000万円)は、トロンプロジェクト(プロジェクトリーダー:坂村健東京大学教授)が推進しているユビキタス時代のスーパー開発プラットフォーム「T-Engine(ティーエンジン)」に対応した「JBlend^TM for T-Engine」アーリーアクセス版を2002年12月に発売いたします。また、2002年10月16日(水)～19日(土)に東京ビッグサイトで開催されるWPC EXPO 2002(主催:日経BP社)のトロンパビリオンにて参考展示いたします。

「JBlend for T-Engine」は、アプリックスが開発した組込み向けJava^TMプラットフォーム「JBlend^TM」を、組込み向けスーパープラットフォーム「T-Engine」に搭載される標準リアルタイムOS「T-Kernel」、並びに、「T-Engine」の「T-kernel」上で動作するミドルウェアの標準流通形式である「T-Format」へ対応させた製品となります。

今回発売する「JBlend for T-Engine」アーリーアクセス版は、既に携帯電話市場向けに多くの実績を持つCLDC1.03/MIDP1.0仕様に準拠した「microJBlend」をベースに「T-Engine」へ対応したものです。

業界標準のJavaプラットフォームである「JBlend」が、組込み向けスーパープラットフォーム「T-Engine」に対応することで、MIDP対応の様々なアプリケーションやユーザが作成するアプリケーションを「T-Engine」上で実行・評価することができ、携帯電話市場以外へのJavaテクノロジーの適応を検証することが可能になります。
なお、アーリーアクセス版はパーソナルメディア株式会社より2002年12月に発売予定です。

「JBlend」は、2001年3月に日本国内で初めてJava対応携帯電話に搭載されて以来、携帯電話メーカー11社に採用され、2002年7月末での累積出荷台数は1000万台を超えています。また、国内携帯電話だけでなく、海外携帯電話及び情報家電への採用も伸び続けています。アプリックスは、T-Engineフォーラム幹事企業として「JBlend for T-Engine」を通じ、様々なデジタル機器、情報家電など、よりよい製品開発に貢献していきます。

■補足資料

(1)「T-Engine」について: T-Engineとは、TRONプロジェクトの最終目的であるユビキタス・コンピューティング環境を実現するために必要となるハードウェアプラットフォームと、その上で動くリアルタイムOSやその周辺のインタフェース仕様を標準化し、その上で動く制御用ソフトウェアの開発を効率化することを目的としたプロジェクトです。日本の主要な半導体メーカー、ソフトウェアメーカー、組込み機器メーカー、家電メーカーなどが多数参加する「T-Engineフォーラム」が中心となり、T-Engineアーキテクチャの研究開発および標準化活動を行っています。T-Engineプロジェクトの詳細およびT-Engineフォーラムに関しては、http://www.t-engine.org/をご覧ください。

(2)「JBlend」について: アプリックスが開発した組込み向けJavaプラットフォームの総称です。「JBlend」を搭載することで、既存のソフトウェア資産を活かしながら、組込みシステムにおけるネットワークへの対応やユーザインターフェースの容易な開発、および高い拡張性を実現します。また、従来の開発工程を大幅に短縮し、製品のタイムリーな市場投入を可能にします。現在、業界標準の組込み向けリアルタイムOS仕様「ITRON」をはじめ、各種リアルタイムOSに対応しており、携帯電話のほかデジタル家電など各種機器分野において、国内外で幅広く採用されています。

(3)株式会社アプリックスについて: 株式会社アプリックスは1986年設立の独立系ソフトウェア会社です。組込み向けJavaプラットフォーム「JBlend」の研究開発および販売を行うほか、「WinCDR」、「MacCDR」をはじめとするCD-R/RWレコーディングソフトウェアの研究開発および販売を行っています。トロンプロジェクトにも積極的に関与しており、T-Engineプロジェクトでも、幹事会社としてさまざまな活動を展開しています。

(4)パーソナルメディア株式会社について: パーソナルメディア株式会社は1980年設立の独立系ソフトウェア会社です。トロンプロジェクトには初期の頃から参加し、16bit版BTRON仕様OS「1Bシリーズ」、32bit版BTRON仕様OS「B-right/V」、32bit多漢字版「超漢字シリーズ」を発売したり、トロン関連技術情報誌「TRONWARE」を発行するなど、積極的にトロンプロジェクトに参加してまいりました。T-Engineプロジェクトでも幹事会社として、標準T-Engineボード「T-Engine/SH7727開発キット」を発売するほか、T-KernelといったOSを開発しています。

■	JBlend, WinCDR, MacCDRおよびこれらに関連する商標は、日本およびその他の国における株式会社アプリックスの商標または登録商標です。
■	JavaおよびJavaに関連する商標は、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。
■	TRONは“The Real-time Operating system Nucleus”の略称です。
■	BTRONは“Business TRON”の略称です。
■	ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
■	TRON, BTRON, eTRON, T-Engine, T-Monitor, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。
■	超漢字はパーソナルメディア株式会社の商標です。
■	その他の商品名などは各社の商標または登録商標です。
■	本資料に記載された製品の仕様、外観イメージ、価格などは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。

以上