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2003年7月3日

パーソナルメディア株式会社
株式会社日立超LSIシステムズ


T-Engine用マルチタスクデバッグ環境を新発売

〜 使い慣れたWindows環境でソフト開発 〜



株式会社日立超LSIシステムズ(取締役社長:小切間正彦、本社:東京都国分寺市、電話番号:042-326-1111、資本金6億円)は、トロンプロジェクト(プロジェクトリーダー:坂村健東京大学教授)が推進しているユビキタス・コンピューティング時代のスーパー標準開発プラットフォーム「T-Engine(ティーエンジン)」対応のマルチタスクデバッグ環境「HI ApplicationEngine for T-Engine(エイチアイ アプリケーションエンジン フォー ティーエンジン)」を開発いたしました。

本製品は、主にT-Engine対応のアプリケーションやデバイスドライバ開発、ミドルウェアの評価を行ないたい方を対象に、パーソナルメディア株式会社(代表取締役:泉名達也、本社:東京、電話番号:03-5702-7858、資本金:1,000万円)を通じて2003年7月4日より販売が開始されます。製品名は、「HI ApplicationEngine for T-Engine」標準価格98,000円です。

「HI ApplicationEngine for T-Engine」は、使い慣れたWindows環境でマルチタスクプログラムのデバッグを可能にする、T-Engine用開発環境です。株式会社 ルネサス テクノロジ製のSuperH純正Cコンパイラ(別売)およびGNU開発環境に対応しています。また、ファイルシステム/グラフィックシステムを標準で搭載しており、アプリケーションを容易に開発できます。本製品は、T-Kernel BASIC版(実記憶版)に対応した製品であり、ITRONからT-Kernelへの移行に適した開発環境となっています。

今後、日立超LSIシステムズは、T-Engineボード(CPU展開)、開発環境(高速デバッグI/Fボード)、ミドルウェア(JPEG、MP3、音声合成、音声コーデック)など、ハード/ソフトの両面からT-Engineを幅広くサポートしていきます。また、T-Engine応用製品の受託開発もさらに推進してまいります。


■製品概要
(1)HI ApplicationEngine for T-Engineの特長:
  • 使い慣れたWindows上で開発可能
  • SuperH純正CコンパイラおよびGNU-Cで開発可能
  • マルチタスクデバッガによる快適デバッグ
(2)対応機種:
  • T-Engine/SH7727開発キット
(3)型式:
MS7727TAE01

(4)標準価格:
98,000円(税別)

(5)販売開始日:
2003年7月4日
■補足説明
(1)「T-Engine」について
T-Engineとは、TRONプロジェクトの最終目的であるユビキタス・コンピューティング環境を実現するために必要となるハードウェアプラットフォームと、その上で動くリアルタイムOSやその周辺のインタフェース仕様を標準化し、その上で動く各種ミドルウェアの開発効率向上および流通の促進を目的としたプロジェクトです。世界の主要な組込み用CPUメーカー、ソフトウェアメーカー、組込み機器メーカー、家電メーカーなど180社以上(2003年6月現在)が参加する「T-Engineフォーラム」が中心となり、T-Engineアーキテクチャの研究開発および標準化活動を行っています。T-Engineプロジェクトの詳細およびT-Engineフォーラムに関しては、http://www.t-engine.org/をご覧ください。

(2)「HI ApplicationEngine」について
「HI ApplicationEngine」は日立超LSIシステムズが開発した、ITRONおよびT-Kernel用マルチタスクデバッグ環境です。OS、ファイルシステム、各種デバイスドライバ、モニタなどが組み込まれており、標準ボード上でアプリケーションの開発をすぐに始められます。ユーザシステムボードの完成を待たずに、先行してアプリケーションの開発を進められるので、開発期間を大幅に短縮できます。ITRON版では、500件以上の採用実績があります。

(3)パーソナルメディア株式会社について
パーソナルメディア株式会社は1980年設立の独立系ソフトウェア会社です。トロンプロジェクトには初期の頃から参加し、16bit版BTRON仕様OS「1Bシリーズ」、32bit多漢字版「超漢字シリーズ」を発売したり、トロン関連技術情報誌「TRONWARE」を発行するなど、積極的にトロンプロジェクトに参加してまいりました。T-Engineフォーラムでも幹事会社として積極的に活動しており、「T-Engine/SH7727開発キット」などを発売するほか、多漢字対応GUIミドルウェア「PMC T-Shell」などのT-Engine用ミドルウェアを開発・販売し、T-Engineのトータルソリューションを提供いたしております。

(4)株式会社日立超LSIシステムズについて
1980年6月日立青梅電子株式会社から半導体設計部門を分離独立し、日立マイクロコンピュータエンジニアリング株式会社として発足しました。このたび当社は新しい体制で再出発を図ることになり、従来のLSIエンジニアリング会社から、よりお客様の近くで、ご要望に沿ったソリューションを提供させていただく“System Designing Company”として事業を展開してまいります。最先端の技術と幅広い経験を活かして新しいネットワーク社会に貢献します。現在、T-Engineフォーラムにおいて、幹事会社としてハード/ソフトの両面で活動しています。

SuperH純正CコンパイラSHCは株式会社 ルネサス テクノロジ社の製品です。
Windowsは、米国Microsoft Corp.の米国及びその他の国における登録商標です。
TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
BTRON は "Business TRON" の略称です。
ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
TRON, BTRON, ITRON, eTRON, T-Engine, μT-Engine, T-Monitor, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。
超漢字はパーソナルメディア株式会社の商標です。
その他の商品名などは各社の商標または登録商標です。
本資料に記載された製品の仕様、外観イメージ、価格などは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。

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