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◇図表

◇補足説明

2007年4月5日

パーソナルメディア株式会社
〒141-0022 東京都品川区東五反田1-2-33 白雉子ビル
TEL.03-5475-2185 FAX.03-5475-2186
E-mail:te-sales@personal-media.co.jp
(T-Engineのウェブサイト)http://www.t-engine4u.com/


ブラウザから組込み機器を制御できる
T-Kernel用サーバソフトを新発売

 
〜 T-EngineとAjaxの活用で
LAN経由の遠隔制御/監視システムを容易に構築 〜

 

組込みシステムの総合ソリューションを提供するソフトウェアメーカーのパーソナルメディア株式会社(代表取締役:泉名達也、本社:東京、電話:03-5475-2185、資本金 1,000万円)は、Ajaxの技術を活用してブラウザから遠隔機器の制御や監視が容易に行える機器制御用ソフトウェアをT-Kernel搭載ボード上に開発し、T-Engine応用製品と組み合わせて動作するソフトウェアパッケージ「PMC機器制御サーバ」として、4月16日より発売いたします。

昨今のユビキタス時代には、ネットワーク接続された各種の組込み機器を、パソコンや携帯電話など別の端末から制御したいという要求が増えてきました。しかしながら、このようなソフトウェアを開発するには、T-KernelなどのリアルタイムOSを使って機器のハードウェアを制御する組込みの技術、パソコンなどの画面上で操作性の高いHMI(Human-machine Interface)を実現するGUI(Graphical User Interface)の技術、その間の通信を行うネットワークの技術といった3種類の技術が必要です。組込み技術者の慢性的な不足が叫ばれる中、これらの技術すべてを合わせ持つエンジニアの確保は容易ではなく、タイムリーな開発ができない場合が多々ありました。

パーソナルメディアでは、こういった問題を解決する手段として、Ajax(*1)技術の利用によりネットワーク経由で組込み機器のリモートコントロールが可能な「PMC機器制御サーバ」を開発し、2007年4月16日から発売することといたしました。「PMC機器制御サーバ」はリアルタイムOS「T-Kernel」上で動作する汎用的なソフトウェアであり、各種のT-Engine応用製品上にインストールして、すぐに動かすことができます。「PMC機器制御サーバ」のご利用により、リアルタイムOSのプログラミングに関する知識がなくても、HTMLとJavaScriptで記述したGUI画面から、ネットワーク経由で組込み機器を制御するシステムを容易に構築できます。

「PMC機器制御サーバ」の標準価格は、10台までの制御用ボード上で実行可能なバイナリライセンスを含めて105,000円(本体価格100,000 円)であり、パーソナルメディアからの直接販売にてお求めいただけます。「PMC機器制御サーバ」には、パーソナルメディアから発売中の低価格なT-Kernel搭載ボードである「Teaboard/ARM920-MX1」または「μTeaboard/ARM7-AT91」で動作する機器制御サーバ本体、GUI制御用端末となるパソコン上で動作するJavaScript用の機器制御ライブラリ、サンプルプログラム、開発用ドキュメントが付属しています。このほか、お客様ご指定のハードウェア上に機器制御サーバ本体を移植あるいはカスタマイズしてご提供する「カスタム版PMC機器制御サーバ」の受注も承ります。

パーソナルメディアでは今後も積極的にT-Engineを中心とした組込み関連ビジネスを推進し、ユビキタス機器の開発効率向上に貢献していく所存です。

  (*1) Ajaxとは、"Asynchronous JavaScript + XML" の略称であり、JavaScriptとXMLを利用した非同期型プログラムの総称です。


◇図表

表1.「PMC機器制御サーバ」の製品仕様

 ウェブサーバ機能  HTTP1.1、認証機能、ユーザ作成 HTML + JavaScript のアップロード機能
 機器制御機能 Ajax による機器との入出力、状態変化待ち、JavaScript 用の機器制御ライブラリ
 機器制御I/F デジタル入出力(DIO)、A/D 変換、D/A 変換、シリアル(RS-232)、パルス出力(PWM)、LED、スイッチ類

 
図1.「PMC機器制御サーバ」の仕組み
動作概念図 [95Kバイト]

図2.ビルセキュリティシステムへの応用例
全体図 [117Kバイト]
ウェブブラウザ画面(Ajaxアプリケーション) [98Kバイト]

図1, 図2のPDF版 [333Kバイト]
 

■補足説明

◇「PMC機器制御サーバ」の特長
  • ネットワークを通じて、パソコン等のウェブブラウザから機器を制御できます。
  • T-Engine応用製品やT-Kernel上で動作しますが、標準機能を利用するだけであれば、T-Kernelの知識やT-Kernel上のプログラミングは不要です。
  • GUI制御用端末となるパソコン上での具体的な処理内容やユーザインタフェースは、HTMLやJavaScriptを使って、簡単に定義し、カスタマイズすることが可能です。JavaScriptやAjaxの手法を使うことで、表現力の豊かなGUIを実現できます。
  • 複数のパソコン上のウェブブラウザから同時にアクセスすることも可能です。たとえば一つの機器を複数の箇所から同時にモニタリングすることができます。
  • Ajaxの技術を利用した非同期通信が可能です(*2)。制御対象機器の状態変化をリアルタイムにブラウザの画面に表示できるため、従来のポーリングなどの手法に比べて通信量を大幅に削減できます。
  • 権限のないユーザからのアクセスを拒否するために、ユーザ名とパスワードによるセキュリティ制限を設けることが可能です。
  • お客様ご指定のハードウェア上に移植、あるいはカスタマイズが可能です。(「カスタム版 PMC機器制御サーバ」の場合)
      (*2) ブラウザ側から機器制御サーバに対して機器状態の監視要求を出すと、サーバ側は機器状態が変化するまで待って、変化した時点で非同期(リアルタイム)に応答を返し、ブラウザ側は変化のあった部分のみ表示を更新します。このような非同期通信の間も、他の処理を並行して行えるため、ユーザを待たせてストレスを与えることなく、快適に操作できます。


◇「PMC機器制御サーバ」のパッケージ内容
  • 機器制御サーバ本体(*3)
  • DIOドライバ(*3)
  • JavaScript用の機器制御ライブラリ(*4)
  • 機器制御のサンプルHTMLファイル(*4)
  • ドキュメント
      (*3) 「Teaboard/ARM920-MX1」または「μTeaboard/ARM7-AT91」上で動作します。
      (*4) パソコンのウェブブラウザ上で動作します。


◇パーソナルメディアとT-Engineプロジェクト
パーソナルメディアは、組込み機器のためのオープン開発プラットフォームであるT-Engineプロジェクトに積極的に参加し、開発から技術サポート、販売から出版まで、幅広い事業を展開しています。TRONの25年間の歴史の中でパーソナルメディアが蓄積した高度な技術力とノウハウ、および協力各社との緊密なパートナーシップにより、組込みシステム全般にわたるソリューションをご提供します。

具体的には、リアルタイムOS「PMC T-Kernel」のポーティングやチューニング、組込み向けデバイスドライバ「PMC T-Drivers」の開発や移植、多漢字対応のGUIミドルウェア「PMC T-Shell」や各種プロトコルスタック、ウェブブラウザなどの移植やご提供、技術セミナーや技術サポートなどの業務を中心に、多くのT-Engine 応用製品の開発に関わり、その実績を高くご評価いただいております。また、ソフトウェアの開発がすぐに始められる開発評価用ボードとして、各種CPUを搭載した「T-Engine開発キット」や安価なT-Engineアプライアンスである「Teaboard」、超小型の組込み向けコンピュータ「Teacube」、拡張ボード類やオプション品など、幅広い組込み向け製品をご提供しております。

◇参考情報、リンク集
T-Engineフォーラム
    http://www.t-engine.org/
パーソナルメディアのT-Engineソリューション
    http://www.t-engine4u.com/


TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
TRON, BTRON, ITRON, eTRON, T-Engine,μT-Engine, T-Monitor, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。
その他の商品名などは各社の商標または登録商標です。
本資料に記載された製品の仕様、外観イメージ、価格などは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。

以上

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