TK/V変換アダプタの作り方

TRON仕様キーボード「TK1」を
DOS/Vパソコン上で動作する1B/V3やB-right/Vで
利用するための変換アダプタの作り方


パーソナルメディアでは、究極のエルゴノミクスキーボードとしてTRON仕様に準拠したキーボード「TK1」を発売しておりました。本製品は初代1B/noteをはじめ、歴代のBTRON仕様OSを搭載したシステム商品やDOS/V機で動作する1B/V1,V2,V3さらにはB-right/Vでも接続して利用することができるようにOS側でドライバを標準で添付しています。

すでにTK1をお持ちのお客様が、DOS/V機上で動作する1B/V3やB-right/Vといった現行BTRON仕様OSでご利用になる場合は、DOS/V機のRS-232Cポートに接続して利用する「TK/V変換アダプタ」をご利用いただく必要があります。しかしながら、このTK/V変換アダプタにつきましては現在では当社には在庫がなく、完売となってしまっております。

このため本ページでは、TK/V変換アダプタ相当品を自作してみたい、というお客様のためにその回路図をご紹介いたします。是非チャレンジしてみてください。各部品類などは、秋葉原や日本橋、大須などの電気街でご入手いただくことができると思います。

本ページでご紹介する変換アダプタは、TK1の信号を通信ポート(RS-232C)の信号に変換するものです。通信ポートに入った信号は、BTRON仕様OS側のソフトウェアによってキーボードの入力として認識されるようになります。つまり、 DOS/Vパソコンのキーボードをハードウェアで完全にエミュレーションする方式ではなく、ソフトウェア(OS側で用意したキーボードドライバ)の助けを借りながらエミュレーションする方式となっています。したがって、この変換アダプタを利用しても、1B/V3やB-right/VといったBTRON仕様OS以外のMS-DOSとかWindows95/98/NT、あるいはLinuxなどのOSでTK1を利用することはできませんのでご注意ください。

変換アダプタの回路図
変換アダプタの回路図
クリックすると、より大きな回路図をご覧になることができます。ただし、ファイルサイズが大きいのでご注意ください。(約76KB、JPEG画像 1176×806ピクセル)

TK1から出力される電圧を通信ポートの電圧に合わせ、通信ポートから出力される電圧をTK1に合わせる役割を持っています。またTK1を動作させるための電源はACアダプタから供給していますが、TK1接続時にはマウスを使用しないため、マウスポートから電源を得る方法もあります。

BTRON仕様OS側のソフトウェアによる設定につきましては、以下のようになります。

シリアルポートをほかの目的に利用したい場合は、設定した時と同じように拡張入力機器の項目で「使用しない」を選択してOSを再起動すればよいでしょう。

TK1に標準で搭載されている電子ペンを利用する場合、マウスを利用するときのように相対座標で使うよりは、デジタイザ部分をより有効に活用するためにも、絶対座標でご利用になることをお勧めいたします。この場合の設定方法は1B/V3,B-right/Vともに共通で、メニューから[小物]->[ユーザ環境設定]->[PD属性]と選び、ペン動作の項目を[絶対]にすればよいでしょう。この設定により、ちょうど紙で絵をかくような自然さで、基本図形編集などで、TK1に付属している電子ペンを使ってデジタイザ部分で絵を描きやすくなります。

ご注意


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