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2002年10月11日

イーソル株式会社
パーソナルメディア株式会社


組込みシステム用GUI統合開発環境「eBinder(R)」のT-Engine版を開発
〜 WPC EXPO 2002「トロンパビリオン」で初公開 〜




イーソル株式会社(代表取締役社長:澤田勉、本社:東京、電話番号03-5301-5325、資本金1億6400万円)は、トロンプロジェクト(プロジェクトリーダー:坂村健東京大学教授)が推進しているユビキタス時代のスーパー開発プラットフォーム「T-Engine(ティーエンジン)」用の組込みシステム統合開発環境「eBinder for T-Engine」を開発し、11月1日より発売を開始いたします。これにより、T-EngineのためのWindows上で動作する統合開発環境が整い、開発者は親しみやすいGUIで容易にアプリケーションを構築できるようになります。

「eBinder for T-Engine」は、OSやミドルウェアをプログラムコードとそれに付属するコンフィギュレーション情報やビルド設定情報などを合わせて"パーツパッケージ"として取り扱うことで、ソフトウェア部品単位でのコンフィギュレーション、ビルド、デバッグ、テストの各機能を提供します。加えてパーツパッケージを流通させ、ミドルウェアの再利用性を高めることができます。

今回「eBinder for T-Engine」の実行用プラットフォームになったのは、パーソナルメディア株式会社(代表取締役:泉名達也、本社:東京、電話番号03-5702-7858、資本金1,000万円)が発売中の「T-Engine/SH7727開発キット」です。本開発キットには、T-Engineの標準リアルタイムOSであるT-Kernel(パーソナルメディア製)およびファイルシステムなどの開発用基本ミドルウェアが実装されています。パーソナルメディアは、T-Engineを推進する団体「T-Engineフォーラム」のカーネル・開発環境ワーキンググループの一員として、「eBinder for T-Engine」の開発を進める上での技術的な協力を行いました。パーソナルメディアでは今後、ARM版やMIPS版のT-Engine開発キットを発売していく予定ですが、イーソルではこれらのボードに対応した「eBinder for T-Engine」も順次開発していく予定です。

従来から組込みシステムの分野ではシステムの多様性とメーカーによるユーザの囲い込みのため、標準化が進めにくいという問題を抱えていました。この問題を解決するためT-Engineフォーラムでは、会員企業間で各種ミドルウェアや開発環境の整備・流通を促進し、高品質と高度な生産技術とを、低コストでリスク分散しながら活用できる「バーチャルカンパニー構想」を掲げています。「eBinder for T-Engine」は、イーソルおよびパーソナルメディアといった複数の独立したソフトウェアメーカーが相互に協力して組込みシステム向けのOSやミドルウェア、開発環境を提供し、共同で組込みシステムの市場を開拓していくという意味で、このバーチャルカンパニー構想の実践例の一つとなっています。

イーソルとパーソナルメディアでは、2002年10月16日より東京ビッグサイトで開催されるWPC EXPO 2002(主催:日経BP社、会場:東京ビッグサイト)の会場内「トロンパビリオン」で、「eBinder for T-Engine」および「T-Engine/SH7727開発キット」のデモンストレーションを行う予定です。

「eBinder for T-Engine」の詳しい動作条件や価格については、イーソル営業部(電話03-5301-5325)までお問い合わせください。

【イーソル株式会社 代表取締役社長 澤田勉のコメント】
イーソルはT-Engineフォーラムの幹事会員として、特にカーネル(OS)・開発環境の分野で協力させて頂いています。T-Engineプロジェクトが目指すミドルウェアの流通と促進、というコンセプトと弊社が目指すコンセプトが一致し、賛同したためです。今回リリースしました「eBinder for T-Engine」をはじめ、ミドルウェア、カスタマイズサービスをご提供することで、T-Engineを利用し、開発効率のアップを望まれる開発者の方々を大いにバックアップしていきます。

【パーソナルメディア株式会社 代表取締役 泉名達也のコメント】
パーソナルメディアはT-Engineプロジェクトに賛同し、T-Kernelの開発、T-Engine/SH7727開発キット等の販売、「超漢字 for T-Engine」の開発などを通じて、T-Engine関連のビジネスを積極的に行っています。「eBinder for T-Engine」が市場に投入されることで、T-Engine用のアプリケーション開発環境の選択肢が拡がり、より一層T-Engineの普及に弾みがつくことを期待しています。

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画面図 [210Kバイト]
  • 本画像は、eBinder に標準で提供されるEvenTrek(イベントレック)というツールの画面図です。ソフトウェア部品の状態遷移をグラフィカルに表示、解析するためのツールです。

■補足資料
(1)「T-Engine」について
T-Engineとは、TRONプロジェクトの最終目的であるユビキタス・コンピューティング環境を実現するために必要となるハードウェアプラットフォームと、その上で動くリアルタイムOSやその周辺のインタフェース仕様を標準化し、その上で動く制御用ソフトウェアの開発を効率化することを目的としたプロジェクトです。日本の主要な半導体メーカー、ソフトウェアメーカー、組込み機器メーカー、家電メーカーなどが多数参加する「T-Engineフォーラム」が中心となり、T-Engineアーキテクチャの研究開発および標準化活動を行っています。T-Engineプロジェクトの詳細およびT-Engineフォーラムに関しては、http://www.t-engine.org/をご覧ください。
(2)「eBinder」について
eBinderは、リアルタイム組込みシステム開発環境です。システム構築及び管理に威力を発揮するコンフィギュレーション及びビルド機能、最大8個までのタスクを全システムを停止することなく同時にデバッグできるマルチコンテキストデバッグ機能、カーネルはもちろん、ソフトウェア部品の状態遷移やプログラム実行時の状態を参照できるシステムデバッグツール、そしてターゲットのファイルシステム操作やマルチコンテキストの実行制御、任意の関数実行などのスクリプトをサポートする、強力なシェルを提供しています。また、他のリアルタイムシステム開発ツールと異なり、これらの機能はターゲットシステムを停止させることなく利用できます。特にアプリケーション開発時においては、カーネルやドライバタスクは停止させずに特定のアプリケーションタスク(群)の検証を行う事ができ、対象となるアプリタスクのみに注力できます。これにより、従来アプリタスクをブレークさせると割り込みもドライバも停止してしまい、実システム動作と異なってしまうという問題や、アプリタスクの検証に下層ソフトの知識が要求されるといった問題を解決し、高品質なソフトウェア開発の検証コストを削減します。今回開発した「eBinder for T-Engine」はSH版ですが、今後順次、ARM版およびMIPS版T-Engineにも対応していく予定です。eBinderについての詳細は、http://www.esol.co.jp/embedded/index_ebinder_fte.htmlをご覧ください。
(3)イーソル株式会社について
イーソル株式会社は1975年の創業以来、コンピュータエンジニアリングを通じて社会に貢献する、という理念のもと、組込みソフトウェア業界で実績を重ねてきました。お客様の満足を第一に、開発、販売からサポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。取り扱っている組込みソフトウェア製品には、「eBinder」のほか、ライセンス & ロイヤリティフリーでソースコードを公開しているμITRON「PrKERNEL」をはじめ、各種ミドルウェア製品のラインナップがあります。
(4)パーソナルメディア株式会社について
パーソナルメディア株式会社は1980年設立の独立系ソフトウェア会社です。トロンプロジェクトには初期の頃から参加し、16bit版BTRON仕様OS「1Bシリーズ」、32bit版BTRON仕様OS「B-right/V」、32bit多漢字版「超漢字シリーズ」を発売したり、トロン関連技術情報誌「TRONWARE」を発行するなど、積極的にトロンプロジェクトに参加してまいりました。T-Engineプロジェクトでも幹事会社として、標準T-Engineボード「T-Engine/SH7727開発キット」を発売するほか、T-KernelといったOSを開発しています。


eBinder, PrKERNEL, PrFILE, PrCONNECT, PrUSB, PrOSEKはイーソル株式会社の登録商標です。
TRONは“The Real-time Operating system Nucleus”の略称です。
BTRONは“Business TRON”の略称です。
ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
TRON, BTRON, eTRON, T-Engine, T-Monitor, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。
B-right はパーソナルメディア株式会社の登録商標です。超漢字はパーソナルメディア株式会社の商標です。
その他の商品名などは各社の商標または登録商標です。
本資料に記載された製品の仕様、外観イメージ、価格などは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。

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