◇写真
◇補足資料
※ご購入方法
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カーナビなどの開発に適したT-Engine開発キットが登場
車載用ネットワーク機能「CAN」を搭載した「T-Engine/SH7760開発キット」を新発売
パーソナルメディア株式会社(代表取締役:泉名達也、本社:東京都品川区、電話番号03-5702-7858、資本金1,000万円)は、業界標準の車載LANである「CAN(Controller Area Network)」を標準装備した「T-Engine/SH7760開発キット」を新発売いたします。標準価格は195,000円(税別)で、2004年3月中旬より出荷を開始いたします。
「T-Engine」はあらゆるモノにコンピュータが入り、それらがネットワークで接続され、互いに協調動作して私たちに利便性や安全性、快適性を与える「ユビキタス・コンピューティング環境」を実現するために、さまざまな組込み機器の開発を効率化・標準化するためのプロジェクトです。2002年6月に22社で始まり、2004年2月現在では約300社以上の企業や団体が参加する「T-Engineフォーラム(会長坂村健・東京大学教授/YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長)」が中心となって活動しています。
今回ラインナップに加わった「T-Engine/SH7760開発キット」には、自動車向けの次世代情報提供サービス「テレマティクス」を実現するために必要となるCANインタフェースを標準装備しています。「テレマティクス」は、通信と情報処理を組み合わせた造語です。例えば、運転手が負傷して連絡ができない場合でも、エアバッグが動作したことや現在位置などを、車外の事故処理センターなどに伝えて救急車の手配をするといったことを実現するサービスや技術をさします。こうしたサービスや技術を実現するためには、車内の情報以外に車外とも情報を交換できる仕組みを用意する必要があります。CANはこうしたテレマティクスを実現するために必要なリアルタイム処理性能のほか、車という振動や熱、電気的なノイズが常に発生する電子機器にとってはたいへんな悪条件の中で、低コストで安定して動作するための通信プロトコルです。
「T-Engine/SH7760開発キット」には標準T-Engineボード(CPUボード)のほか、パーソナルメディアの移植したリアルタイムOS「PMC T-Kernel」、開発用基本ミドルウェア、GNU開発環境、仕様書などのドキュメント類が含まれています。このため、本キットと開発用のPC(Linux搭載機など)をご用意いただくだけで、T-Engine上のミドルウェアやアプリケーションの開発が可能です。テレマティクス機能を搭載した各種カーナビや車載端末をはじめ、POS端末などの業務用機器などを開発するためのプラットフォームとしてご利用いただくことを期待しております。
パーソナルメディアでは各種CPUを搭載したT-Engine開発キットの発売やT-Engine用ミドルウェアのご提供、T-Kernelの移植やサポートサービスを行うT-Kernel総合サポートセンターの開設など、今後も積極的にT-Engine関連ビジネスを推進し、ユビキタス機器の開発効率向上に貢献したいと考えております。
- ◇写真
- − T-Engine/SH7760開発キットの外観(a) [173Kバイト]
- − T-Engine/SH7760開発キットの外観(b) [127Kバイト]
◇補足資料
表1.「T-Engine/SH7760開発キット」のハードウェア仕様
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CPU |
ルネサス テクノロジ SH7760(SH-4コア 200MHz) |
フラッシュメモリ |
8Mバイト |
SDRAM |
64Mバイト |
入出力I/F |
USB(Host)、PCMCIAカード、シリアル、eTRONチップI/F、ヘッドフォン出力、マイク入力、拡張バスI/F |
その他の機能 |
RTC |
電源 |
ACアダプタ |
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外形寸法 |
120mm×75mm(突起物を除く) |
LCDボード |
TFTカラー240×320ドット、タッチパネル、キーSW×3個 |
外形寸法120mm×75mm(突起物を除く) |
デバッグボード |
H-UDI(36ピン)コネクタ、EPROM、8ビットLED、テストピン |
外形寸法101mm×75mm(突起物を除く) |
I/Oボード |
I/O コネクタ |
SH7760内蔵のCANインタフェースなどをスルーホールに接続 |
外形寸法101mm×75mm(突起物を除く) |
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表2.「T-Engine/SH7760開発キット」に添付されるソフトウェア
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【T-Engineのターゲット用】 |
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- T-Kernel
- T-Kernel/OS (Operating System), T-Kernel/SM (System Manager),T-Kernel/DS
(Debugger Support)
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- T-Kernel Extension(開発用基本ミドルウェア)
- ファイル管理機能、CLI(コマンドラインインタプリタ)
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- PCカードマネージャ(バスドライバ)、USBマネージャ(バスドライバ)
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- デバイスドライバ: ソースプログラム付
- 時計(RTC)、コンソール(シリアル)、スクリーン(LCD)、システムディスク(ATAカード、USB)、KB/PD(キーボード、タッチパネル、マウス)
※CAN 用のドライバは含まれていません。
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- サンプルアプリケーション: ソースプログラム付
- 簡易ディスク区画作成(hdpart)、ディスクフォーマット(format)、ファイルの内容比較(cmp)、ディスクダンプ(dd)、簡易行エディタ(ed)
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【開発マシン用】 |
- GNU開発環境: ソースプログラム付
- PC-Linux上で動作するGNUベースの開発環境(ソースデバッガgdbを含む)
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表3.「T-Engine/SH7760開発キット」用別売オプション製品
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【ハードウェア】 |
- T-Engine開発ベンチ(アクリル台+携帯用カバー)
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標準価格20,000円(税別) |
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標準価格60,000円(税別) |
【ソフトウェア】 |
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標準価格98,000円(税別) |
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※ご購入方法
- 本製品は、パーソナルメディアからの通信販売でお買い求めいただけます。
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■ | TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。 |
■ | TRON, BTRON, ITRON, eTRON, T-Engine,μT-Engine, T-Monitor, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称であり、特定の商品を指すものではありません。 |
■ | その他の商品名などは各社の商標または登録商標です。 |
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本資料に記載された製品の仕様、外観イメージ、価格などは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。 |
以上
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