著者紹介 ニール・スティーヴンスン
Neal Stephenson
1959年10月31日生まれの現代アメリカを代表するSF作家の一人。
メリーランド州フォートミードで生まれたニール・スティーヴンスンは、技術者・科学者の家系に育った。父は電気工学の教授、父方の祖父は物理学の教授、母は生化学研究所で働き、母方の祖父は生化学の教授であった。このような家庭環境がSF 作家となるためのバックボーンとなったものと考えられる。彼はボストン大学で学び、当初は物理学を専攻したが、大学のメインフレームをより長時間利用できることを知り地理学へと転向した。1981年に地理学の学士号と物理学の副専攻を取得して同大学を卒業した。現在、ワシントン州シアトル在住。
テクノロジー業界に影響を及ぼした作品も多く、“メタバース” という言葉を生み出した『スノウ・クラッシュ』(1992年)、暗号資産を予見する『クリプトノミコン』(1999年)、ナノテクノロジーが発達する未来を描いた『ダイヤモンド・エイジ』(1995年)、月崩壊と人類存続を描く『七人のイヴ』(2015年)などで知られている。『スノウ・クラッシュ』は米TIME誌のAll-TIME 100 Novels(史上最高の英語小説100選)にも選ばれた。
そのほかにも、いずれも未邦訳だが、『Zodiac』(1988年)、『Anathem』(2008年)、『Reamde』(2011年)、歴史叙事詩『The Baroque Cycle』(『Quicksilver』(2003年)、『Confusion』(2004年)、『The System of the World』(2004年)で構成される三部作)などの作品でも知られている。最新作は、歴史小説シリーズ『Bomb Light』の第1巻として2024年に発売されたスパイ小説『Polostan』(未邦訳)。SF分野やファンタジー分野で世界的に権威のある「ヒューゴー賞」、「クラーク賞」、「ローカス賞」、「プロメテウス賞」などを複数回受賞している。
2021年に刊行された『ターミネーション・ショック』は気候変動をテーマとしたSF小説であるため、その後ニール・スティーヴンスンは気候変動に関する大小さまざまなイベントに登壇し、作家や思想家たちと議論を交わしている。
参考情報
- 公式ウェブサイト
- https://www.nealstephenson.com/
- X
- https://x.com/nealstephenson
- https://www.facebook.com/TheNealStephenson
- Wikipedia英語版
- https://en.wikipedia.org/wiki/Neal_Stephenson