iPadアプリ版電子書籍のご紹介
電子書籍リーダーソフトの特長
|
![]() |
iPadアプリ電子書籍のご紹介
主な特長・機能
- 目次/索引ボタンを利用して、参照したいときすぐに目次/索引にアクセスできます。
- 本文内の“第2章参照”などの記述をタップすると参照先ページにジャンプできます。
また[戻る]/[進む]ボタンで行き来できます。 - 任意のページにしおりを付けられます。
- URL リンクから参照先など他のウェブサイトを開けます。
詳しいご使用方法はこちらをご覧ください。
※iPadアプリ版は AppStore でのご購入です。
理工書特有の読み方を電子化
- 2010年に入ってから、電子書籍の話題が急速に盛り上がり、5月末に発売されたApple社のiPadでは、著名作家の書籍コンテンツが購入できたり、おなじみの雑誌も購読できるなど話題となりました。実際にご覧になったり、ご利用していらっしゃる方も多いと思います。
- 電子書籍では、紙メディアでは得られない利便性をどのように実現できるかがポイントとなります。その視点で、既存の電子書籍のリーダーソフトの閲覧機能を見てみましょう。
- 文芸書の場合は、普通、最初のページから順に読み進めていきます。ときどき前のページに戻って読み直すことはあっても、ページを飛ばして先を読むことはあまりないでしょう。
- 雑誌の場合は、見出しや写真などを斜め読みしながらページをめくり、興味のある記事があれば本文を読むケースが多いでしょう。電子書籍化された雑誌では、このような読み方ができるような閲覧機能を備えているものが多くみられます。
図1 iPad上のアイコン"
- では、文芸書でも雑誌でもない理工書の場合の読書スタイルはどうでしょうか。
- その本の内容をじっくりと理解したい場合、まずは文芸書のように最初のページから順に読み進めるでしょう。
- しかし、難解な内容の理工書であれば、前に読んだ部分を再度確認しながら新しい部分を読み進めることもあり、あちこちのページを並行して参照したい場合も多くあります。 また、「詳細は6.4 節参照」といったように、本文中で前後の章やページを参照している場合もあり、ページ間の行き来が多くなりがちです。
- さらに理工書の場合は、1 回読んで終わりというケースは少なく、特定のページを後から何度も読み返したり、あとで参照したりする場合も多くあります。その場合、目次や索引からはもちろん、自分で貼った付箋紙などを手がかりに、そのページをすぐに開けることができると便利です。
- 上記のような観点から、パーソナルメディアでは理工書を読むために適した電子書籍リーダーソフトの検討を行い、表1のような機能を持つアプリケーションをiPad 用に開発しました。(図1)
表1 理工書に適した電子書籍リーダーソフトが備える機能
1. | 目次や索引からのページジャンプ機能(図2) |
2. | スライダによるページジャンプ機能(図2) |
3. | 本文中のリンク箇所(例:「6.4節参照」から参照先のページへジャンプする機能)(図4) |
4. | [戻る]ボタンと[進む]ボタンでジャンプ先のページと本のページを行き来できる機能(図4) |
5. | リンク先がURLやメールアドレスの場合、ブラウザやメールソフトを起動する機能(図7) |
6. | しおり機能(図3) |
7. | ピンチ操作による拡大機能 |
![]() |
![]() |
図2 索引から行きたいページにジャンプできる | 図3 しおり機能でページを登録できる |
| |
![]() | |
図4 [戻る]ボタンと[進む]ボタンでページ間を行き来できる |
紙の書籍のメリットも保って読みやすく
- 理工書の場合、本文はもちろん、図版やプログラムリストなどの見やすさと読みやすさも重要なポイントとなります。 そのため、電子書籍版においても、きめ細かく編集された紙の書籍のページレイアウトを継承しています。
- パーソナルメディアの電子書籍を実際にiPad 上でご覧いただくと、参照先ページへのジャンプ機能といった電子書籍ならではの利便性を備えつつ、各ページの見やすさやページをめくるリズムの心地良さなど、紙の書籍のメリットも保たれていることがご理解いただけるでしょう。
- 今回のiPad版 『実践TRON 組込みプログラミング』 と 『T-Kernel組込みプログラミング強化書』 では、紙の書籍でモノクロだった図版や写真をすべてカラー化し、より見やすくわかりやすい電子書籍となるようにしました(図5、図6)。
![]() |
![]() |
図5 カラー化した図版 | 図6 カラー化した写真 |
- また、書籍中に記載されたURLをブラウザで開いたり、メールアドレスからメールソフトを立ち上げたりできるほか、サンプルプログラム等のダウンロードが容易になるように、URLをコピーして、メールなどでPCに送ることもできます(図7)。
図7 リンク先がURLやメールアドレスの場合、アクションシートで動作を指定できる
パーソナルメディアでは、電子書籍を新しいメディアととらえ、紙メディアにはない特長や機能を活かした電子書籍関連の技術開発を展開していきます。
今後は、iPadに限らず、さまざまな電子書籍プラットフォーム上で、既刊書や新刊書をリリースしていく予定です。